空飛ぶさんしょううお

北から都会に出て来て根っこのはえつつある、しがない会社員の落書き帳です。ノスタルジックだったり頭でっかちだったりしながら思う存分好きなことを好きな表現で書きます。

ヤな自分の芽生え

「格好悪い」から、押し潰してヘラヘラしてきたけど、根っこで消しきれなかった感情が脳内で字面を追うほど輪郭が明確になって、築き上げたものが薬液をかけられたかのようにとけだして形を失っていく。

 

自分に自信がないから、好きになれないから、せめて身に纏う飾りを少しでもよくしようとしてきた。

振る舞いとか。考え方や真摯さ、首尾一貫させる忍耐力、とにかく、自分が思う嫌いな奴にならないこと、そこに潔癖さをずっと抱えてきた。

 

それを見せることは格好悪いし、ヘラヘラした奴のふりを、何年もしてきた。

 

生きるのが楽になった。人と揉めることも減った。うまくいった。今を生きるようになった。

 

でも、根っこには昔からの自分がまだ、棲んでいるんだな。

 

生きやすくするために、馴れ馴れしくしてみたり、嫌いな自分には蓋をしたりしてきたけど、全部全部つくった自分だから、ふと息を抜いたときにしんどくて全部捨てたくなる。