空飛ぶさんしょううお

北から都会に出て来て根っこのはえつつある、しがない会社員の落書き帳です。ノスタルジックだったり頭でっかちだったりしながら思う存分好きなことを好きな表現で書きます。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

海辺の駅、海辺の空

みなとみらい線の駅は、何となく鬱蒼としている。海辺の街に来るには少々薄着すぎた。雨の予報を確認したにも関わらず傘を置いてきてしまった。名刺を切らしかけていることが本日の憂鬱さに拍車をかける。昨日の残りかけの飲み物が、鞄の容積を圧迫する。ホ…

実現性ゼロの脳内シミュレーション

世の中は皮肉だらけだ。思い通りにいく妄想だけをひたすらして、極めた結果通りにすんなりいくことなんてあり得ないのだ。そのギャップに毎度落胆して、無力で憧ればかり強い自分を忌み嫌う。それでも、脳内シミュレーションは止められない。美しいドラマの…

初夏の装い

ツツジはどうして、こんなに群れるのでしょうか。道路と歩道との間の一角に、ビルの壁沿いの小さな花壇に、桜が八重も散りきる頃、赤紫のビビッドカラーを全力で振り絞るその垣根はあります。少し前の淡い桜の桃色と対照的なその色から、生命たちのバイオリ…

強いよね、ってなんだろう?

ーーほんと強いよねー、精神的に。大人だね。強いね、と言われると途端に切なくなる。何故なら、強くはないからである。素直な気持ちを表現したり、意見をぶつけあって口論になったり喧嘩したり、アイデンティティが崩れるようなリスクを避けてきただけだ。…

昔、とても大切にされていたストライプの靴

ずっと頭の片隅にあって、センチメンタルに浸りながらだらだらと文字にしたためたいと思い続けていたのに、そんな気持ちの余裕も持てず、ただ心を亡くした日々を消耗しながら、1カ月くらいが経ってしまいました。###スエードの、斜めのストライプ柄の靴。実…